新年度・月初の値動きに注意か

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新年度・月初の値動きに注意か

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作成

2025.04.01

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最終更新

2025.06.25

新年度・月初の値動きに注意か

今後の主な経済指標

  1. 1 欧・消費者物価指数【速報値】
  2. 2 米・ISM製造業景況指数

昨日の米国市場は、米シカゴ購買部協会が3月の景気指数(PMI)を発表。結果は市場予想(45.0)を上回り47.6と、2月の45.5から上昇。2023年11月以来の高水準となった。予想を上回る結果を受け、4.18%台まで低下した米10年債利回りが4.25%台まで上昇し、全般ドル買い戻しが先行。一時は430ドル超下落したダウ平均が持ち直し、560ドル超上昇した。

欧州市場は、独・連邦統計庁が3月の消費者物価指数(CPI)速報値を発表。結果はEU基準(HICP)で前年比2.3%上昇し、市場予想(2.4%)を下回った。前月の2.6%から伸びが鈍化し、欧州中央銀行(ECB)の追加利下げの根拠が強まった。一方、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、トランプ米政権が新たな関税発動を準備する中、「欧州は自らの運命を主体的にコントロールすべき時だ」と、欧州の独立性を強める必要性を訴えた。

本日の指標は、8:50に日・第1四半期日銀短観、9:30に豪・小売売上高、12:30に豪・RBA政策金利&声明発表、18:00に欧・消費者物価指数【速報値】、23:00に米・ISM製造業景況指数、米・JOLTS求人が予定されている。新年度・月初の値動きに注意したい。

著者情報

水島 新吾(みずしま・しんご) | Shingo Mizushima

独立系ファンドのアドバイザーを務める元外資系債券トレーダー。
ファンダメンタル重視の堅実なスタイルが特徴。

水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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