ドル売りが継続するか注目か

streamline streamline

ドル売りが継続するか注目か

icon

作成

2025.05.14

icon

最終更新

2025.06.25

ドル売りが継続するか注目か

今後の主な経済指標

  1. 1 豪・第1四半期賃金コスト指数
  2. 2 米・ウォラーFRB理事の発言

昨日の米国市場は、米労働省が4月の消費者物価指数(CPI)を発表。結果は市場予想(2.4%上昇)を下回り前年比2.3%上昇と、3月の2.4%から伸びが鈍化。2021年2月以来の低水準となったが、関税の影響もありインフレ見通しは依然不透明で、FRBが夏終盤まで利下げを再開しないとの市場見通しが維持された。一方、トランプ大統領はSNSで「インフレはない」とし、FRBに対して欧州や中国のような利下げを行うべきと主張した。

欧州市場は、英・国立統計局(ONS)が2~4月の求人件数を発表。結果は前期比4万2,000件減の76万1,000件となり、コロナ禍前の水準をさらに下回った。減少幅は約1年ぶりの大きさ。また、失業率も4.4%から4.5%に上昇し、市場予想通りとなった。被雇用者数の減少と賃金伸びの鈍化が、英国労働市場の減速を示している。一方、仏中銀のビルロワドガロー総裁は「ECBは夏までに追加利下げの可能性がある」と発言した。

本日の指標は、10:30に豪・第1四半期賃金コスト指数、15:00に独・消費者物価指数【改定値】、18:15に米・ウォラーFRB理事の発言が予定されている。ドル売りが継続するか注目したい。

著者情報

水島 新吾(みずしま・しんご) | Shingo Mizushima

独立系ファンドのアドバイザーを務める元外資系債券トレーダー。
ファンダメンタル重視の堅実なスタイルが特徴。

水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

マーケットレポート 記事一覧

New articles

免責事項:Disclaimer

icon

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。

これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。