円売りの流れが継続するか警戒か

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円売りの流れが継続するか警戒か

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作成

2025.06.09

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最終更新

2025.06.25

円売りの流れが継続するか警戒か

今後の主な経済指標

  1. 1 NZ・第1四半期製造業売上高
  2. 2 日・第1四半期GDP【改定値】

先週末の米国市場は、米労働省が5月の非農業部門雇用者数を発表。結果は13万9,000人増と前月から減速したものの、市場予想(13万人増)を上回った。失業率は3カ月連続で4.2%を維持している。賃金上昇は堅調に推移しており、FRBの利下げ再開は先送りされる可能性もある。一方、トランプ大統領はFRBの対応を「大惨事」と改めて非難し、政策金利の1%引き下げを再度要求した。

欧州市場は、独・連邦統計庁が4月の輸出と鉱工業生産を発表。輸出の結果は前月比1.7%減と市場予想(0.7%減)を下回った。特に対米輸出は10.5%減と大幅に落ち込んだ。ただ、EU諸国向けは0.9%増加となっている。鉱工業生産の結果も振るわず、独経済の先行き不透明感が強まっている。一方、ハンブルク商業銀行は、EUの景気回復による支援を指摘しつつ、米欧間の貿易交渉が鍵と分析。また、ECBでは一部から利下げへの反対意見も出ていることが判明した。

本日の指標は、7:45にNZ・第1四半期製造業売上高、8:50に日・第1四半期GDP【改定値】、14:00に日・景気ウォッチャー調査、23:00に米・卸売在庫【確報値】が予定されている。円売りの流れが継続するか注目したい。

著者情報

水島 新吾(みずしま・しんご) | Shingo Mizushima

独立系ファンドのアドバイザーを務める元外資系債券トレーダー。
ファンダメンタル重視の堅実なスタイルが特徴。

水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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