ユーロ買い・ドル売りが継続するか注目か

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ユーロ買い・ドル売りが継続するか注目か

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作成

2025.06.13

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最終更新

2025.06.25

ユーロ買い・ドル売りが継続するか注目か

今後の主な経済指標

  1. 1 米・ミシガン大学消費者信頼感指数
  2. 2 独・消費者物価指数

昨日の米国市場は、米労働省が5月の卸売物価指数(PPI)を発表。結果は前年比2.6%上昇し、4月の2.5%から加速。前月比では0.1%上昇と市場予想(0.2%)を下回った。航空運賃などサービスコストの低下が影響した。同時刻に発表された新規失業保険申請件数は24万8,000件と横ばいで、8カ月ぶりの高水準を維持。労働市場の緩和が示された。こちらも市場予想(24万件)より弱い結果を受けドル売りが進み、ドル円は一時143.181まで下落した。

欧州市場は、英・国立統計局(ONS)が4月のGDPを発表。結果は前月比0.3%減と市場予想(0.1%減)を大きく下回り、2023年10月以来の大幅な落ち込みとなった。トランプ米政権による高関税政策や国内の税優遇措置終了が主因とされる。ONS高官は、米国向け輸出は4カ月連続の増加から一転し、過去最大の月間減少を記録したと指摘。なお、英中銀は来週の会合で金利据え置きが予想されている。

本日の指標は、15:00に独・消費者物価指数【改定値】、18:00に欧・鉱工業生産、23:00に米・ミシガン大学消費者信頼感指数【速報値】が予定されている。ユーロ買い・ドル売りが継続するか注目したい。

著者情報

水島 新吾(みずしま・しんご) | Shingo Mizushima

独立系ファンドのアドバイザーを務める元外資系債券トレーダー。
ファンダメンタル重視の堅実なスタイルが特徴。

水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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