ポンド買いが継続するか注目か

streamline streamline

ポンド買いが継続するか注目か

icon

作成

2025.06.20

icon

最終更新

2025.06.25

ポンド買いが継続するか注目か

今後の主な経済指標

  1. 1 英・小売売上高
  2. 2 日・全国消費者物価指数

昨日の欧州市場は、英・中央銀行(イングランド銀行)が政策金利を発表。市場予想通り4.25%に据え置くことを決定。中東紛争の激化や労働市場の軟化、エネルギー価格上昇などのリスクを踏まえた措置となる。ベイリー総裁は「金利は緩やかな低下基調」とし、物価上昇への波及を注視する考えを示した。一方、スイス国立銀行はスイスフラン高と貿易戦争の不確実性を背景に、政策金利をゼロに引き下げ、6会合連続の利下げを実施した。

オセアニア市場は、豪・統計局が5月の雇用者数を発表。結果は市場予想(2万1,200人増)を大きく下回り2,500人減となった。パートタイム職の減少が影響。労働参加率は67%にやや低下し、失業率は4.1%で横ばい。予想外の雇用減により、豪・準備銀行による追加利下げ観測が強まった。一方、NZ・統計局が第1四半期のGDPを発表。結果は前期比0.8%増と、市場予想(0.7%増)を上回る伸びを示した。

本日の指標は、8:30に日・全国消費者物価指数、8:50に日・BOJ議事要旨公表、15:00に英・小売売上高、15:40に日・植田日銀総裁の発言、21:30に加・小売売上高が予定されている。ポンド買いが継続するか注目したい。

著者情報

水島 新吾(みずしま・しんご) | Shingo Mizushima

独立系ファンドのアドバイザーを務める元外資系債券トレーダー。
ファンダメンタル重視の堅実なスタイルが特徴。

水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

マーケットレポート 記事一覧

New articles

免責事項:Disclaimer

icon

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。

これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。