CCIとは、米国のドナルド・ランバート氏が考案したオシレーター系のテクニカル指標で、トレンドの確認や、買われ過ぎ・売られ過ぎの判断を行うために用いられます。商品チャネル指数を意味する「Commodity Channel Index」の略字で、当初は商品市場で用いられていましたが、後に株やFXなど幅広い金融商品の分析に使用されるようになりました。
CCIでは、+100ラインと-100ラインが特に注目されます。基本的にはトレンドフォロー(順張り)で使用し、+100を超えたら買いサイン、-100を下回ったら売りサインと判断します。
基本の使い方は順張りですが、+100ラインを上回ったら売りサイン、-100ラインを下回ったら買いサインとする逆張りで使うこともできます。この使い方は、マルチタイムフレーム分析で行われることが多いです。例えば、週足などの大きな時間足で+100ラインを上回っている場合に上昇トレンドと判断し、日足などのより短い時間足で買いエントリーのタイミングを測る方法があります。この際に、短い時間足の方ではCCIを逆張り指標として使用し、-100ラインを下回った場合に売られ過ぎと判断してエントリーを行います。
CCIの計算式では、高値・安値・終値を合計して3で割った「代表値(TP)」を使用します。日足で説明すると、当日のTPからn日間のTPの移動平均値(MA)を差し引いた数値がベースとなります。
CCI =
(TP - MA)÷(0.015 × MD)
それぞれの要素は次のように計算されます。
要素 | 計算方法 |
---|---|
TP | (高値+安値+終値)÷ 3 |
MA | n日間のTPの移動平均値 |
MD | TP - MAの平均偏差 |
価格推移とオシレーター系指標の動きが逆行する現象をダイバージェンスと呼び、これはトレンド転換の兆しであるとされています。CCIにもダイバージェンスが発生することがあり、レートが最高値を更新したにもかかわらずCCIが最高値を更新しなかった場合、または、レートが最安値を更新したにもかかわらずCCIが最安値を更新しなかった場合が、ダイバージェンスとみなされます。
作成日
:
2021.07.16
最終更新
:
2024.11.22
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。