限月とは「期限の月」の略称で、先物取引やオプション取引などの取引できる期間が決まっている金融商品における、取引期限が満了する月のことを指します。例えば、12月に期限が満了する取引は、12月が限月ということになり、「12月限(ぎり)」という言い方をします。
現在、日本最大のデリバティブ市場である大阪取引所で取引されている株価指数や国債証券などの先物・オプション取引では、基本的に先物取引の限月は3月・6月・9月・12月です。一方、株価指数オプション取引の限月は毎月となっています。先物は限月には必ず決済される必要があり、投資家が裁量で反対売買を行わなければ、期限満了の際に計算される清算価格により決済されます。
期限が満了となる「最終決済価格決定日」または「特別清算日」のことを一般に「SQ日」といいます。SQとは「Special Quotation」の略で、日本語では特別清算指数といい、これが清算価格となります。SQ日は原則として限月の第2金曜日です。最も近い限月の先物・オプションを「期近物(当限)」といい、それより先になるものを「期先物」といいます。
先物やオプションを扱う投資家は、それらを単独で投資する場合もありますが、一般に現物価格との価格差から利益を得る「裁定取引」を行うことも少なくありません。そのため、SQ日やその前日などには先物やオプションの決済がからんだ取引が活発になり、現物の取引量も増加する傾向があります。先物やオプションの市場動向が現物の市場に与える影響は大きく、先物とオプションの限月が重なる3月・6月・9月・12月のSQ日(メジャーSQ)付近は相場が荒れやすいとされています。
先物取引やオプション取引で保有している建玉を、次の限月以降も継続するために期限を乗り換えることを「ロールオーバー」といいます。ロールオーバーには手数料や所得税などのコストがかかりますが、長期投資を行う際には必要です。
作成日
:
2021.05.28
最終更新
:
2024.11.22
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