EMA

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EMA

読み方 いーえむえー
同義語 指数平滑移動平均線

EMA(Exponential Moving Average)とは、日本語で指数平滑移動平均線といい、移動平均線の中でも直近の終値に強く比重をかけて平均値を算出したものです。期間中の終値を単純に平均した単純移動平均線(SMA)よりも、最近の値動きに敏感に反応するよう計算されています。

EMAとSMAの比較

図は、同じ期間のEMAとSMAを表示させたものです。下降トレンドから上昇トレンドに切り替わる際、EMAの方が速く上昇に転じています。EMAは、トレンドの転換をSMAに先駆けて察知できる一方、敏感な動きをする影響から、売買サインのダマシが増えてしまうといったデメリットもあります。

EMAとSMAの比較

日足で説明すると、EMAの計算式は次の通りです。日本語で「指数平滑移動平均線」と呼ばれる通り、平均値の算出において古いレートほど指数関数的に重みが減少し、直近のレートの影響が強くなります。

EMA =
前日のEMA + α ×(当日終値 - 前日のEMA)

α(平滑化定数) =
2 ÷(n日間 + 1)

EMAの使い方は、単純移動平均線と同様です。2本のEMAを表示させ、短期線が長期線を下から上に交差すれば買いサイン(ゴールデンクロス)、上から下に交差すれば売りサイン(デッドクロス)と判断することができます。

knowledge MACDにはEMAが用いられる

移動平均線を応用したMACDというテクニカル指標は、英語では「Moving Average Convergence and Divergence」、日本語では「移動平均収束拡散法」と呼ばれます。これは、期間の異なる2本の移動平均線の差から算出されるもので、その差の度合いでトレンドの強弱を判断したり、ラインの交差で売買のタイミングを図ったりすることができます。この算出には、SMAではなく、より価格変動に敏感なEMAが採用されています。

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作成日

2021.02.17

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最終更新

2024.11.30

著者情報

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

山田 大護

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

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