移動平均線とは、一定期間の終値から平均値を算出し、その平均値をつないでグラフ化したテクニカル指標です。これにより、相場のトレンドの方向性や、強弱を読み取ることができます。英語での表記は「Moving Average」で、その頭文字を取ってMAと呼ばれることもあります。
移動平均線は、その傾きがトレンドの方向性を示唆します。上向きなら上昇トレンド、下向きなら下降トレンドといった具合です。また、ローソク足との位置関係や、期間などの設定の異なる移動平均線同士の交差から、売買タイミングを察知することもできます。
移動平均線にはいくつかの種類があり、終値の平均の算出方法が異なります。一定期間の終値から単純に算出するものを単純移動平均線(SMA:Simple Moving Average)、古いレートになるにつれて比重を大幅に(指数関数的に)減少させるものを指数平滑移動平均線(EMA:Exponential Moving Average)、古いレートになるにつれて比重を一定の比率で(直線的に)減少させるものを線形加重移動平均線(LWMA:Linear Weighted Moving Average)と呼びます。
新しい価格の影響度が大きく反映されるのは、EMA>WMA>SMAの順です。これはトレンドの転換を察知する早さの順番であるともいえます。同じ移動平均線でも、計算方法によって差異が現れるということです。なお、移動平均線には、この他にもバリエーションがありますが、一般的にはここで紹介した3種類が王道的な存在です。
作成日
:
2021.01.19
最終更新
:
2024.11.14
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