ハーモニックパターン

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ハーモニックパターン

読み方 はーもにっくぱたーん

ハーモニックパターンとは、値動きの波がフィボナッチ比率に基づく特定のパターンになった場合に、その後の値動きの方向が示唆されると考えるテクニカル分析の方法です。ハーモニックは「調和」という意味で、パターンは「形状」です。つまりハーモニックパターンは、調和した形状が次の相場展開を示唆するというものです。

ハーモニックパターンの基本は、「W」と「M」の形状で、値動きの波の特定地点の間の距離がフィボナッチ比率に当てはまった場合にパターンの発生とみなします。最もオーソドックスなパターンはガートレーと呼ばれるもので、図のような「X - A - B - C - D」の位置関係の条件を満たす値動きが発生したとき、D地点以降の値動きが示唆されると考えます。ガートレーの他にもさまざまなパターンがあり、それぞれフィボナッチ比率の数字が異なります。

ハーモニックパターンの代表的な形

日本で広く知られるダブルトップダブルボトムと形状は似ていますが、ハーモニックパターンでは「W」からは下降、「M」からは上昇となるため、真逆の値動きを示唆するものです。

ハーモニックパターンの代表的な形

日本では聞き慣れないものですが、欧米の投資家の間では人気の高い手法です。テクニカル分析の歴史の中では、比較的新しいジャンルで、現在進行形で研究が続けられています。

point ハーモニックパターンを自動検出してくれるインディケータも

一部のチャートソフトは、「X - A - B - C - D」の5点で構成されるハーモニックパターンの描画に対応しています。また、ハーモニックパターンが発生した場合に自動検出してパターンを描画してくれるインディケータも存在します。

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作成日

2021.01.29

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最終更新

2024.11.19

著者情報

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

山田 大護

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

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