インカムゲイン

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インカムゲイン

読み方 いんかむげいん
対義語 キャピタルゲイン

インカムゲインとは、金融資産を保有していることで得られる利益のことです。株式投資では配当株主優待、FXではスワップポイントがインカムゲインに該当し、時間の経過と共に積み上がっていきます。この他、預貯金の利息や不動産投資の賃料収入などもインカムゲインにあたります。

資産運用で得られる利益にはもう一つ「キャピタルゲイン」があります。こちらは金融資産を購入してそれを売却したときに得られる売買差益のことで、FXの場合、ポジションを保有してそれを決済した際に発生する利益のことを指します。キャピタルゲインは、金融資産の値動きに影響されるため、損益が一定ではないのが特徴です。

キャピタルゲインとインカムゲイン

インカムゲインの特徴は、金融資産を保有しているだけで、その資産の値動きにかかわらず得られるということです。FXは頻繁にトレードをして利益を積み上げていく姿を連想されがちですが、スワップポイントが高いポジションを長期保有して、日々のスワップを貯めていくのも人気の投資法です。

かつては豪ドル円やNZドル円といったオセアニア通貨が、高金利通貨として人気でした。しかし近年では、それらの通貨の金利は引き下げられ、スワップポイントの水準も下がっています。その一方で、メキシコペソや南アフリカランド、トルコリラといった新興国通貨が高金利として注目を集めています。スワップポイント狙いの投資法では、金利の安い円を売って金利の安い新興国通貨を買うポジションを長期保有するケースが多くなります。

point FXのレバレッジを活用したスワップトレードの注意点

レバレッジをかけて高金利通貨の買いポジションを保有することで、スワップポイントによるインカムゲインを効率良く貯めることができます。運用期間を通じてロスカットを避けながらポジションを保有し続ければ、年利30%や40%といった高い利回りを上げることも不可能ではありません。ただし、スワップポイントが高く設定された新興国通貨は、経済の脆弱性や流動性の低さから急激な下落リスクをはらむので、注意が必要です。

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作成日

2021.05.28

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最終更新

2024.11.22

著者情報

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

山田 大護

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

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