建値とは、ポジションを建てたときの値段(レート)のことです。買い建て、売り建てのどちらの場合にも使われます。反対に、ポジションを決済した際の価格は「決済値」または「仕切値」です。建値は、金融機関・業者が提示する為替レートを指すこともあります。
FX取引においては、建値は損益分岐点として意識されます。建値決済という決済のテクニックでは、エントリーしてから思惑通りにレートが動いて含み益が発生したときに、建値に決済のための逆指値注文を入れます。この注文を入れておけば、その後にレートが反転した場合でもプラスマイナスゼロの結果となり、損失を防ぐことができます。レートを確認できない時間帯の相場急変への対策となったり、損失が発生しないという精神的な安心を得たりするという意味において、有効なテクニックです。
決済を建値に移動するだけでなく、利益を確保するように移動させるテクニックもあります。トレーリングストップ注文と呼ばれるもので、レートが思惑通りに進むのに合わせて、任意の値幅で利益確定決済のための逆指値注文を引き上げていく注文方法です。これにより、トレンドが続く間は利益を伸ばすことができる一方で、ある程度逆行した段階で決済を行い、利益を確保することができます。建値は、このトレーリングストップ注文のスタート地点に使われることが多く、例えば30pipsの含み益となった段階で建値をスタート地点としてトレーリングストップ注文を設定した場合、含み益が31pips、32pipsと増えるにつれて、決済のための逆指値注文が発動するレートが建値から1pips、2pipsというようにレートに合わせて増加していきます。
作成日
:
2021.04.01
最終更新
:
2024.11.22
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