リバランスとは、株式や債券、REIT、ゴールドといった複数の資産に分散投資を行う際に、資産価格の上下に伴って変化した資産配分の比率を修正することをいいます。
例えば、1,000万円の資金を株式と債券に50%ずつ分散投資を行っていた場合、1年後に株式が30%上昇する一方で債券が10%下落したとすると、その時点での資産配分は株式650万円(59%)・債券450万円(41%)に変化します。そこで株式と債券が同額・同率となるよう、株式を100万円売却し、債券を100万円購入することで、当初の配分比率に修正することがリバランスです。
リバランスは「価格が上がった資産の利益を確定し、その利益で安くなった資産を買う」作業です。そのため、割高な資産を減らし、割安な資産を購入することでリターンの向上が期待できます。値上がりしている資産を売却して、値下がりしている資産を購入することは、投資家心理から難しい面があります。そのため「年に1回決まった時期に行う」「20%以上など大きな資産価格上昇・下落があった際に行う」など、一定のルールを定めて機械的に行うことが一般的です。ただし、リバランスが必ずプラスを生むとは限りません。値上がり・値下がりを続ける資産があれば、理論上リバランスがマイナス効果を生むこともあります。
主に欧米の機関投資家は月末にリバランスを行うことが多く、それはFX投資家にも関係します。例えば、米国株を買って欧州株を売るリバランスがある場合には、その決済通貨として米ドルとユーロの取引も行われるため、大口の資金移動がある場合にはそれらの為替相場に影響が及びます。特に、月末のロンドンフィクシングの時間帯には、そうした大口の資金移動が集中し、相場の状況が一変することもあります。
作成日
:
2021.04.01
最終更新
:
2024.11.22
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。