ROC

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ROC

読み方 あーるおーしー
同義語 Rate of Change

ROCとは、当日の終値と一定期間過去にさかのぼった終値を比較して変化率を求め、相場の買われ過ぎや売られ過ぎといった過熱感を知ることができるオシレーター系指標です。「変化率」を意味する「Rate of Change」の略称です。

ROC

比較した終値同士に差がない場合はゼロとなり、チャート上にはゼロを中心として、上下に行き来する形状として描画されます。基本的なROCの使い方は、ゼロの中心線との交差によって売買サインを察知する方法です。ROCがゼロより下から上抜けした場合は買いサイン、逆にゼロよりも上から下抜けをした場合は売りサインとなります。

ROC

また、ゼロからの乖離が大きくなり、そこで方向が変わったときは相場のトレンド転換を示唆すると考えられます。したがって、上昇トレンドの終了が見込まれる場合は売りサイン、下降トレンドの終了が見込まれる場合は買いサインとなります。

日足の場合で説明すると、ROCは次のような計算式になります。

(当日の終値 - n日前の終値)÷ n日前の終値 × 100

ROCと同様に過去の終値との差を比較したオシレーター系指標に、モメンタムがあります。ROCとモメンタムは同じ考え方に基づくものですが、ROCは変化率、モメンタムは価格差を表しています。

point 相場転換のサイン「ダイバージェンス」

ダイバージェンスとは、ローソク足の方向性と、オシレーター系指標の方向性が逆行する現象のことです。さまざまなオシレーター系指標で、トレンド転換のサインとして解釈されるこの現象は、ROCでも見られます。レートが上昇しているのにROCが下降している局面は、上昇トレンドが下降トレンドへ転換する合図となります。同様に、レートが下降しているのにROCが上昇している局面は、下降トレンドが上昇トレンドへ転換する合図となります。

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作成日

2021.05.27

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最終更新

2024.11.21

著者情報

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

山田 大護

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

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