ドルの買い戻しに注目か

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ドルの買い戻しに注目か

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作成

2024.05.30

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最終更新

2025.06.25

ドルの買い戻しに注目か

今後の主な経済指標

  1. 1 スイス・ジョーダンSNB総裁の発言
  2. 2 米・第1四半期GDP

昨日の米国市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)が米地区連銀経済報告(ベージュブック)を発表。「経済活動は4月上旬から拡大を続けた」と総括した。また、ドルの買い戻しにより、ユーロドル、ポンドドル、金/米ドルともに強い下落となった。金/米ドルは先週の週足の終値である2,334付近で下落が止まっている。月末の決済注文に注意し、このまま下落が続くのか、再度上昇の流れになるのか、慎重に見極めたいところ。

オセアニア市場は、豪・統計局が消費者物価指数(CPI)を発表。市場予想(3.4%)を上回り、前年比3.6%の上昇率となり、5ヶ月ぶりの高水準となった。今回の結果を受け、オーストラリア準備銀行(中央銀行)が政策金利を高水準に据え置くとの見方が強まった。発表直後、豪ドル買いが優勢となったが、日経平均の下落に引っ張られる形で円の買い戻しが入ったため、本年度の最高値である104.956は超えられなかった。

本日の指標は、9:00にスイス・ジョーダンSNB総裁の発言、10:30に豪・第1四半期民間設備投資、21:30に米・第1四半期GDP、23:00に米・中古住宅販売保留、24:00に米・週間原油在庫、25:05に米・ウィリアムズ:NY連銀総裁の発言が予定されている。ドルの買い戻しが続くのか注目したい。

著者情報

水島 新吾(みずしま・しんご) | Shingo Mizushima

独立系ファンドのアドバイザーを務める元外資系債券トレーダー。
ファンダメンタル重視の堅実なスタイルが特徴。

水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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