ドル円の押し目に注視か

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ドル円の押し目に注視か

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作成

2024.06.05

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最終更新

2025.06.25

ドル円の押し目に注視か

今後の主な経済指標

  1. 1 加・BOC政策金利
  2. 2 米・ISM非製造業景況指数

昨日の米国市場は、米労働省が雇用動態調査(JOLTS)を発表。エコノミスト予想(835万5,000件)を下回り、805万9,000件と、2021年2月以来3年超ぶりの低水準となった。景気の冷え込みを受け米連邦準備理事会(FRB)が利下げに着手するとの観測が高まり、米・国債利回りが約3週間ぶりの水準に低下した。

アジア市場は、クロス円が揃って下落。来週末の日銀金融政策決定会合のリーク記事に市場が反応した。また、アメリカの景気減速が懸念されていること、欧州株式市場で主要指数が大幅に下げたことにより、リスク回避的な円買いが入った。ドル円は155円を下回り、ユーロ円・ポンド円は先週の月足の始値付近まで下落した。この後、再度下落してもドル円は引き続き押し目買いを狙いたい。欧州通貨に関しては、中央銀行が利下げを決めるかどうかで判断したい。

本日の指標は、08:00に豪・ブロックRBA総裁の発言、10:30に豪・第1四半期GDP、21:15に米・ADP雇用統計、22:45に加・BOC政策金利&声明発表、23:00に米・ISM非製造業景況指数、23:30に加・マックレムBOC総裁の記者会見、米・週間原油在庫が予定されている。ドル円の押し目を逃さないよう注視したい。

著者情報

水島 新吾(みずしま・しんご) | Shingo Mizushima

独立系ファンドのアドバイザーを務める元外資系債券トレーダー。
ファンダメンタル重視の堅実なスタイルが特徴。

水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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