ドル円の為替介入水準での値動きに注意か

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ドル円の為替介入水準での値動きに注意か

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作成

2024.06.24

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最終更新

2025.06.25

ドル円の為替介入水準での値動きに注意か

今後の主な経済指標

  1. 1 日・日銀国債買い入れオペ
  2. 2 加・マックレムBOC総裁の発言

先週末の米国市場は、S&Pグローバルが6月の製造業PMI速報値を発表。結果は51.7と、ここ2年余りの最高水準となった。この結果を受け、ドル円は158.919から159.828まで上昇。4月29日に行われた為替介入水準に差し迫った。また、金/米ドルは2,349.930から2,316.785まで下落。週足が陰線で終えていることもあり、更なるもう一段の下落が入るかどうか見極めたい。

欧州市場は、英・国立統計局(ONS)が5月の小売売上高を発表。結果はエコノミスト予想(1.5%増)を大幅に上回り、前月比2.9%増となった。好調な結果だったものの、市場には冷静に受け止められポンド売りとなり、ポンド円は201.455から200.516まで下落。しかしその後、S&Pグローバルが6月の英・製造業PMI速報値を発表。結果は51.4と前回の51.2から改善され、ポンド円は今年最高値の202.037まで上昇した。

本日の指標は、7:45にNZ・貿易収支、10:10頃に日・日銀国債買い入れオペ、17:00に独・FO景況指数、26:30に加・マックレムBOC総裁の発言が予定されている。6月最終週はドル円の為替介入水準での値動きに注意したい。

著者情報

水島 新吾(みずしま・しんご) | Shingo Mizushima

独立系ファンドのアドバイザーを務める元外資系債券トレーダー。
ファンダメンタル重視の堅実なスタイルが特徴。

水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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