クロス円がもう一段の下落を見せるか注視か

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クロス円がもう一段の下落を見せるか注視か

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作成

2024.07.12

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最終更新

2025.06.25

クロス円がもう一段の下落を見せるか注視か

今後の主な経済指標

  1. 1 米・生産者物価指数
  2. 2 米・ミシガン大学消費者信頼感指数

昨日の米国市場は、米労働省が6月の消費者物価指数(CPI)を発表。結果は市場予想(3.1%)を下回り、前年同月比の上昇率は3.0%だった。発表後、ドル円は161.519から157.414まで下落。約4円の円高になったことに対して、為替介入が実施されたのではというニュースが報道された。財務省の神田真人財務官は「介入の有無についてはコメントする立場にない」と発言している。

欧米市場は、英・国立統計局(ONS)が5月の国内総生産(GDP)を発表。結果は市場予想(0.2%)を上回り、前月比0.4%増だった。今月投開票された下院選で14年ぶりの政権交代を果たしたスターマー労働党政権にとっては、幸先の良い兆しとなった。発表後、ポンドドルは1.28545から1.29492まで上昇。先月の月足の高値を超える上昇となった。ポンド円は208.116円まで上昇したが、NY時間で203.821まで下落した。

本日の指標は、7:30にNZ・製造業PMI、15:45に仏・消費者物価指数、21:30に加・住宅建設許可、米・生産者物価指数、23:00に米・ミシガン大学消費者信頼感指数が予定されている。クロス円がもう一段の下落を見せるか注視したい。

著者情報

水島 新吾(みずしま・しんご) | Shingo Mizushima

独立系ファンドのアドバイザーを務める元外資系債券トレーダー。
ファンダメンタル重視の堅実なスタイルが特徴。

水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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