クロス円がこのまま上昇していくか注視か

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クロス円がこのまま上昇していくか注視か

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作成

2024.07.19

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最終更新

2025.06.25

クロス円がこのまま上昇していくか注視か

今後の主な経済指標

  1. 1 日・全国消費者物価指数
  2. 2 英・小売売上高

昨日の米国市場は、米労働省が新規失業保険申請件数を発表。結果は市場予想(22.9万件)を上回り、24.3万件だった。前週比2万件の増加と失業保険の継続受給者数も大きく増え、労働市場の軟化を示唆する新たな証拠となった。発表後、ドル円は156.443から156.180まで下落するも、その後は157.398まで上昇へと転じている。

欧州市場は、欧州中央銀行(ECB)は理事会で「インフレ抑制の進展を見極めるため、前回6月会合からの連続利下げは見送りが適切」と判断し、政策金利を据え置くと決めた。欧は経済・政治ともに先行き不透明感が高まる中、市場では次回9月の会合で利下げができるかどうか注目が高まっている。発表後、ユーロドルは1.09259から1.09369まで上昇するも、その後ラガルドECB総裁が「賃金成長は正しい方向へと進展している」と発言すると下落へと転じた。

本日の指標は、8:30に日・全国消費者物価指数、15:00に英・小売売上高、21:30に加・小売売上高、23:40に米・ウィリアムズ:NY連銀総裁の発言、26:00に米・ボスティック:アトランタ連銀総裁の発言が予定されている。クロス円がこのまま上昇していくか注視したい。

著者情報

水島 新吾(みずしま・しんご) | Shingo Mizushima

独立系ファンドのアドバイザーを務める元外資系債券トレーダー。
ファンダメンタル重視の堅実なスタイルが特徴。

水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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