円売りの今後の流れに注目か

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円売りの今後の流れに注目か

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作成

2025.07.14

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最終更新

2025.07.14

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円売りの今後の流れに注目か

今後の主な経済指標

  1. 1 スイス・生産者輸入価格
  2. 2 加・卸売売上高

先週末の北米市場は、加・統計局が6月の雇用者数を発表。結果は8.31万人増と、市場予想(横ばい)を大きく上回り、前回の0.88万人増から急増。ここ数カ月の低調な雇用推移から一転した。また、失業率も6.9%と市場予想(7.1%)から低下。雇用増が失業率上昇を抑えるのは5カ月ぶり。この結果を受け、カナダ銀行が次回会合で政策金利を据え置くとの見方が強まった。カナダドル円は107.854まで上昇した。

欧州市場は、英・国立統計局が5月のGDPを発表。結果は市場予想(0.1%増)を下回り前月比0.1%減と、予想外に2カ月連続のマイナス成長となった。サービス部門は小幅な成長を見せたが、工業・建設部門の落ち込みが全体を押し下げた。第2四半期の下振れ懸念が強まり、イングランド銀行が8月にも利下げに踏み切るとの観測が広がっている。この結果を受けリーブス財務相は「今回の結果は期待外れだが、経済成長を促進し公約を果たす決意だ」とコメントした。

本日の指標は、8:50に日・機械受注、13:30に日・鉱工業生産【確報値】、15:30にスイス・生産者輸入価格、21:30に加・卸売売上高が予定されている。円売りが継続するか注目したい。

著者情報

水島 新吾(みずしま・しんご) | Shingo Mizushima

独立系ファンドのアドバイザーを務める元外資系債券トレーダー。
ファンダメンタル重視の堅実なスタイルが特徴。

水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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