米国が休場の中、ドル売りが継続するか注目か

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米国が休場の中、ドル売りが継続するか注目か

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作成

2025.09.01

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最終更新

2025.09.01

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米国が休場の中、ドル売りが継続するか注目か

今後の主な経済指標

  1. 1 豪・住宅建設許可件数
  2. 2 英・製造業PMI【改定値】

先週末の米国市場は、ミシガン大学が8月の消費者信頼感指数確定値を発表。結果は58.2と速報58.6から下方修正され、5月以来の低水準となった。FRBが重視するインフレ期待も下方修正され、1年期待インフレ率は4.8%、5~10年期待は3.5%と低下。市場では「9月の利下げ観測を左右する内容ではない」との見方が広がり、利下げ期待を背景にドル売りがじわりと進行した。

アジア市場は、日・総務省が8月の東京都区部の消費者物価指数(CPI)を発表。結果は110.6で前年比2.5%上昇し、伸び率は前月から0.4ポイント縮小した。コメ類の上昇率が67.9%と8か月ぶりに70%を下回り、備蓄米販売や新米切替による値下げが影響した。生鮮食品を除く食料は7.4%上昇し48か月連続プラスだった。一方、為替市場ではユーロドル高に連れて円売り・ユーロ買いが進み、ユーロ円は172.013まで上昇した。

本日の指標は、7:45にNZ・住宅建設許可、10:30に豪・住宅建設許可件数、15:30にスイス・小売売上高、17:30に英・製造業PMI【改定値】が予定されている。米国とカナダが祝日で休場の中、ドル売りが継続するか注目したい。

著者情報

水島 新吾(みずしま・しんご) | Shingo Mizushima

独立系ファンドのアドバイザーを務める元外資系債券トレーダー。
ファンダメンタル重視の堅実なスタイルが特徴。

水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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