ブラックマンデーとは、1987年10月19日に米国のニューヨーク株式市場で起きた大暴落相場のことです。この日が月曜日だったため、ブラックマンデー(暗黒の月曜日)と呼ばれるようになりました。
ニューヨーク株式市場の代表的な株価指数であるダウ平均株価は、この日だけで約22%も下落し、そのインパクトの大きさがうかがえます。当時は場立ちといって証券取引所のフロアにディーラーが大勢集まって株式の売買をしており、場立ちをしている人たちが呆然と立ち尽くしていたといわれています。
ブラックマンデーが起きた原因は、いくつか指摘されています。当時の米国は財政赤字と貿易赤字を慢性的に抱えており、これは「双子の赤字」と呼ばれていました。そのため、米ドル安が進行し、米国経済の先行き不透明感から、週明けの月曜日に売りが集中したといわれています。さらにもう一つの「犯人」といわれているのが、アルゴリズム取引です。当時から自動売買システムは存在し、自動売買システムが暴落に対応して大量の損切り売りをしたことも、株安に拍車をかけたとされています。
ブラックマンデーの影響は、もちろん日本の株式市場にも及び、日経平均株価は約15%の下落となりました。しかし、米国など諸外国の落ち込みよりは、その程度は大きくありませんでした。しかも、半年後にはブラックマンデーの下落分を回復する強さを見せ、世界を驚かせました。その理由は、当時の日本がバブル景気の真っただ中にあったからです。
作成日
:
2021.05.07
最終更新
:
2024.11.18
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。