ディーラー

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ディーラー

読み方 でぃーらー

ディーラーとは、金融機関(銀行や証券会社、生命保険会社、損害保険会社など)において自社資金を使って金融取引を行うディーリング業務に携わる人のことです。

証券会社を例にとると、株式や社債といった有価証券の発行引き受けや委託売買だけでなく、自己資金で株式や債券、為替などの取引を行って収益を得ることが認められています。ただし、多額の資金で無制限に取引できると相場に及ぼす影響が大きくなり過ぎてしまうことがあるため、金融機関には取引対象や限度枠等に関しての規制がかけられています。

point FXディーラーはカバー取引を行う

FXにおいては、顧客から受けた注文を処理する人のことを(カバー)ディーラーと呼びます。基本的にFX会社が顧客の注文を受けた場合、それと同じ注文を銀行などのカバー取引先に行います。なぜ同じ注文を出すかというと、FXが相対取引だからです。顧客の注文を受けたままでいると、顧客が利益を得た場合に、FX会社が損失を被るという図式なので、そのリスクヘッジをするために顧客と同じ取引を行います。とはいえ、全ての注文に対してカバー取引が行われるわけではなく、顧客同士の注文を相殺する方法(マリー取引)で運営しているFX会社もあります。

ディーラーは、基本的にディーリングルームと呼ばれる場所で取引を行っています。求められるのは、「金融情勢や社会情勢に精通している」「常に最新の情報を収集し、それを基に的確な分析ができる」「厳しいプレッシャーに耐えられる強靭なメンタルを持っている」といった能力やスキルです。金融機関の花形職種の一つではありますが、勝つか負けるか、結果が全ての実力主義・成果主義の厳しい世界です。

大きな利益を上げれば評価されて収入が増える反面、大きな損失を出して会社に損害を与えてしまうケースも考えられます。成績がそのまま年収に直結するので、金融取引の腕のみで稼いでみたい人や、金融商品についての専門的な知識に自信がある方には、適した仕事であるといえます。

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作成日

2021.07.07

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最終更新

2024.11.20

著者情報

斎藤 陽介 | Yosuke Saito

FXトレーダー&金融情報WEBメディア制作経歴10年

斎藤 陽介

2009年よりFXを始め、現在トレード歴11年目。
トレードの傍ら、金融情報WEBメディアの制作実務を10年間行う。
FXを中心に株・暗号資産などの金融ディリバティブ取引の記事の執筆を多く手がけ、FX攻略.com等専門メディアへの執筆の経歴あり。
FX関連では、ファンダメンタルズや手法に関する記事からFXのメンタル管理まで、幅広い記事の執筆・監修を行う。

監修者情報

山田 大護 | Daigo Yamada

弁護士:専門分野(企業法務・金融法務)

山田 大護

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

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