公開市場操作とは、中央銀行が金融市場で国債等の資産を売買することです。金融政策や金融の円滑化を行うため、金融市場に流通する資金の量を調節したり、リスク資産を購入して市場の下支えをしたりする目的で行われます。公開市場操作により、市場参加者は中央銀行の景況感を把握することができます。
公開市場操作は、「オペレーション」とも呼ばれ、中央銀行が市中銀行から国債等を買い入れる場合を「買いオペレーション(買いオペ)」、売る場合を「売りオペレーション(売りオペ)」といいます。オペレーションの対象となる資産は、国債の他、CP(コマーシャル・ペーパー)、手形、社債、ETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)などです。
買いオペレーション(買いオペ)では、流通する資金量が増えることにより、金利が低下し、企業や個人に資金が回りやすくなります。また、リスク資産の取引も活発化されます。盛んに買いオペレーションを行い、資金量を極端に増加させることで、長期にわたり超緩和的な金融政策を行うことを保証する「量的緩和」が有名です。一方、市場の余剰資金を吸収する売りオペレーションでは、流通する資金量を絞ることにより、金利が上昇し、リスク資産の取引が減速します。このため、売りオペレーションは金融引き締めの効果を持ちます。
作成日
:
2021.01.28
最終更新
:
2024.11.15
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