円高の流れが継続するか注視か

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円高の流れが継続するか注視か

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作成

2024.08.05

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最終更新

2025.06.25

円高の流れが継続するか注視か

今後の主な経済指標

  1. 1 日・BOJ議事要旨公表
  2. 2 米・ISM非製造業景況指数

先週末の米国市場は、労働省が7月の雇用統計を発表。結果は市場予想(17.5万人)を下回り、11.4万人だった。発表後、ドル円は148.998から147.012まで下落。円高の流れは止まらず、ドル円の先週の週足は約880pipsの下落となった。今年3月初旬の水準まで下落し、週足の75SMA付近で終えている。

欧州市場は、仏・国立統計経済研究所(INSEE)が鉱工業生産指数を発表。結果は市場予想通りの0.8%だった。前回の-2.2%から改善された。ユーロドルの週足を見ると、三角持ち合いの形となっており、トレンドを見極めるのに難しい相場となっている。一方、英・中央銀行のチーフエコノミストであるピル氏は「高インフレとの戦いに勝利したわけではなく、近いうちに金利が再び低下する保証はない」と発言。ポンドドルの週足は三角持ち合いを上抜けしてからのローリバが決まるかどうかを見極めたいところ。

本日の指標は、8:50に日・BOJ議事要旨公表、16:50に仏・非製造業PMI、18:00に欧・生産者物価指数、23:00に米・ISM非製造業景況指数、翌6:00に米・デイリー:サンフランシスコ連銀総裁の発言が予定されている。今週も円高の流れが継続するか注視したい。

著者情報

水島 新吾(みずしま・しんご) | Shingo Mizushima

独立系ファンドのアドバイザーを務める元外資系債券トレーダー。
ファンダメンタル重視の堅実なスタイルが特徴。

水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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