PPI後のドル買いが継続するか注目か

streamline streamline

PPI後のドル買いが継続するか注目か

icon

作成

2024.12.13

icon

最終更新

2025.06.25

PPI後のドル買いが継続するか注目か

今後の主な経済指標

  1. 1 日・第4四半期日銀短観
  2. 2 英・GDP

昨日の米国市場は、米労働省が11月生産者物価指数(PPI)を発表。結果は市場予想(0.2%増)を上回り、前月比0.4%増となった。前年比では3.0%上昇し、10月の2.6%から加速。2023年2月以来の最大の伸びとなった。鳥インフルエンザの流行による卵価格の高騰が上昇に寄与したと見られている。この結果は、インフレ圧力の持続を示唆している。ドル円の日足は4日連続の陽線となっており、ドルの強さが浮き彫りとなっている。

欧州市場は、欧州中央銀行(ECB)は理事会にて0.25%の追加利下げを決定し、市場予想通りの3会合連続の利下げとなった。インフレ鎮静化と景気低迷が背景にあり、来年も利下げが継続する可能性がある。ラガルド総裁は記者会見で「10月以降の3カ月間で成長が減速している」と指摘。欧州では独の連立政権崩壊や仏内閣の総辞職など政治的混乱が経済への影響を懸念させている。また、米国の関税強化も景気の逆風となる恐れがある。

本日の指標は、8:50に日・第4四半期日銀短観、16:00に英・GDP、16:45に仏・消費者物価指数、19:00に欧・鉱工業生産、22:30に米・輸入物価指数が予定されている。ドル買いが継続するか注目したい。

著者情報

水島 新吾(みずしま・しんご) | Shingo Mizushima

独立系ファンドのアドバイザーを務める元外資系債券トレーダー。
ファンダメンタル重視の堅実なスタイルが特徴。

水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

マーケットレポート 記事一覧

New articles

免責事項:Disclaimer

icon

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。

これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。