寄り前とは、株式などの市場が始まる前の時間帯のことです。前場、後場に分かれる場合は、それぞれの寄付(取引が始まる時間)の前の時間帯を指します。東京証券取引所では、午前9時が前場の寄付であり、その9時よりも前の時間帯が寄り前です。また、前場は午前11時30分に終わり、それから昼休みを挟んで午後12時30分に後場が始まるスケジュールで、その休み時間も寄り前となります。
寄り前に出された注文は、「価格優先の原則」に従って行われ、全て同時に出された注文とみなされます。この方法を「板寄せ方式」と呼びます。これに対してザラ場中は「価格優先の原則」に加えて「時間優先の原則」を適用した「ザラ場方式」が用いられます。
寄り前の注文は、見せ板(見せ玉)の可能性も考えられるため注意が必要です。見せ板とは、本当は注文するつもりがないのにダミーの気配値を出すことによって、第三者の売買行動を操作しようとするもので、違法な相場操縦にあたり金融商品取引法違反と判断される場合があります。例えば、寄り前に大量の注文を出し、寄付の直前にキャンセルするという行為が代表的です。
作成日
:
2021.06.22
最終更新
:
2024.11.22
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