線形加重移動平均線(LWMA)とは、移動平均線の一種で、単純移動平均線(SMA)よりも直近のレートを重視する調整を加えたものです。古いレートになるにつれて比重を一定の比率で(直線的に)減少させる方法で計算されるため、「線形加重」と呼ばれます。SMAよりも素早く直近のレートに反応するという特徴があります。
なお、同じく直近のレートを重視する方法で計算される指数平滑移動平均線(EMA)と比較すると、LWMAの方が反応は遅くなります。これは、EMAが古いレートになるにつれて比重を大幅に(指数関数的に)減少させるものであるからです。
n日間の線形加重移動平均線を求めるには、当日の終値にnの比重をかけ、それ以降のレートにはそこから1ずつ引いた比重をかけて移動平均への影響を低くしていきます。その後、比重をかけたn日間の終値の合計を、比重の合計で割って計算します。
線形加重移動平均線は、あまり有名なテクニカル指標ではないため、トレードツールの中でも実装されているものはそれほど多くはありません。MetaTrader4(MT4)/MetaTrader5(MT5)では、移動平均線のパラメーター設定画面にて、「移動平均の種別」から「Liner Weighted」を選ぶことで設定できます。
作成日
:
2021.06.14
最終更新
:
2024.11.22
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