米・ISM製造業景況指数に注目か

streamline streamline

米・ISM製造業景況指数に注目か

icon

作成

2025.03.03

icon

最終更新

2025.06.25

米・ISM製造業景況指数に注目か

今後の主な経済指標

  1. 1 欧・消費者物価指数
  2. 2 米・ISM製造業景況指数

先週末の米国市場は、米商務省が2025年1月のPCE価格指数を発表。結果は前年比2.5%上昇と、前月の2.6%から減速。前月比では0.3%上昇し、市場予想と一致した。また、個人消費支出は予想外に減少し、インフレの高止まりを受けFRBの利下げ見送り観測が強まった。一方、米ウクライナ首脳会談が決裂し、共同会見も取りやめになったと伝わると、地政学リスクの高まりを嫌気したユーロ売りの流れとなり、ユーロドルは1.03595まで下落した。

アジア市場は、日・総務省が東京23区2月の消費者物価指数を発表。結果は前年同月比2.2%上昇し、4カ月連続で2%台の伸びを維持した。また、内田日銀副総裁が「基調的な物価は2%に向かって高まっている」と発言したこと、さらに日経平均が一時1000円超下落したことがきっかけで、円買いが進んだ。しかし一転してNY市場では円売り・ドル買いが継続し、ドル円は150.985まで上昇。投機筋のショートポジション解消が影響したと見られている。

本日の指標は、19:00に欧・消費者物価指数、24:00に米・ISM製造業景況指数、26:35に米・ムサレム:セントルイス連銀総裁の発言が予定されている。米・ISM製造業景況指数の結果に注目したい。

著者情報

水島 新吾(みずしま・しんご) | Shingo Mizushima

独立系ファンドのアドバイザーを務める元外資系債券トレーダー。
ファンダメンタル重視の堅実なスタイルが特徴。

水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

マーケットレポート 記事一覧

New articles

免責事項:Disclaimer

icon

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。

これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。