トランプ大統領の就任100日演説を前にドル売り継続に注目か

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トランプ大統領の就任100日演説を前にドル売り継続に注目か

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作成

2025.04.29

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最終更新

2025.06.25

トランプ大統領の就任100日演説を前にドル売り継続に注目か

今後の主な経済指標

  1. 1 米・消費者信頼感指数
  2. 2 米・JOLTS求人

昨日の米国市場は、米ダラス連銀が4月製造業景況報告指数を発表。結果は-35.8と、3月の-16.3から大幅に悪化し、2020年5月以来の低水準となった。マイナスは3カ月連続。トランプ大統領の関税政策による混乱を企業経営者はカオスや狂気と表現している。指標悪化を受けて全般にドル売り・円買いが進み、ドル円は一時142.000を割り込んだ。

欧州市場は、米長期金利の低下を背景にドル売りが優勢となり、ユーロドルは1.14247まで上昇した。そんな中、ベッセント米財務長官は「ECBはユーロ押し下げのため利下げを行う」と発言し、足元のユーロ高に言及。一方、JPモルガン・チェース、BNPパリバ、ダンスケ・バンクは年末までにユーロドルが1.20超へ上昇すると予想している。

本日の指標は、15:00に独・GFK消費者信頼感調査、18:40に英・ラムスデンBOE副総裁の発言、21:30に米・卸売在庫【速報値】、22:00に米・S&P/ケース・シラー住宅価格指数、米・住宅価格指数、23:00に米・消費者信頼感指数、米・JOLTS求人が予定されている。日は祝日で休場。トランプ米大統領の就任100日の演説が控える中、ドル売りの流れが継続するか注目したい。

著者情報

水島 新吾(みずしま・しんご) | Shingo Mizushima

独立系ファンドのアドバイザーを務める元外資系債券トレーダー。
ファンダメンタル重視の堅実なスタイルが特徴。

水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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