円売りの流れが継続中の米ドル円に注目か

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円売りの流れが継続中の米ドル円に注目か

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作成

2025.08.06

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最終更新

2025.08.06

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円売りの流れが継続中の米ドル円に注目か

今後の主な経済指標

  1. 1 NZ・第2四半期失業率
  2. 2 英・建設業PMI

昨日の米国市場は、米ISMが7月の非製造業総合指数を発表。結果は50.1と市場予想(51.5)を下回り、6月の50.8から低下した。投入コストは約3年ぶりの大幅上昇となったが、受注はほぼ横ばい。雇用も一段と悪化し、関税政策の不確実性が影響した。また、米長期金利の上昇などを手掛かりに円売り・ドル買いが先行したことを受け、ドル円は147.835まで上昇した。一方、トランプ大統領は次期FRB議長の候補を4人に絞ったと発言。ベッセント財務長官は含まれていないことを明かした。

アジア市場は、日銀が6月の金融政策決定会合の議事要旨を公表。多くの委員が「国債市場の安定に配慮しつつ市場機能の改善を進めるべき」との認識を示し、執行部の方針を支持した。また、4〜5月にかけて金利が急上昇したことを受け、「減額ペースが速すぎると不測の影響を及ぼす可能性がある」「急ぎすぎればかえって調整に時間を要する」との懸念も示され、日銀の警戒感がにじんだ。

本日の指標は、7:45にNZ・第2四半期失業率、15:00に独・製造業受注、17:30に英・建設業PMI、23:30に米・週間原油在庫が予定されている。円売りの流れが継続するか注目したい。

著者情報

水島 新吾(みずしま・しんご) | Shingo Mizushima

独立系ファンドのアドバイザーを務める元外資系債券トレーダー。
ファンダメンタル重視の堅実なスタイルが特徴。

水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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