クロス円の調整下落が入るか注視か

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クロス円の調整下落が入るか注視か

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作成

2024.06.17

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最終更新

2025.06.25

クロス円の調整下落が入るか注視か

今後の主な経済指標

  1. 1 欧・ラガルドECB総裁の発言
  2. 2 米・NY連銀製造業景気指数

先週末の米国市場は、ミシガン大学が6月の米消費者信頼感指数を発表。結果は市場予想(72.0)を下回り、65.6だった。7カ月ぶり低水準となり、景気の先行きに警戒感が出た。このため売り注文が増え、ダウ平均株価は一時、前日と比べて300ドルを超える値下がりとなった。ユーロドルは強い下落を見せていたが、先月の始値である1.06654付近で反発上昇。ここから再度下落が続くのか見極めたい。

アジア市場は、日・日銀は金融政策決定会合を開き、国債の買い入れの規模を減らす方針を決めた。しかし、具体的な計画は7月末の次回会合で固めるとした。その後の会見で植田総裁は、「国債の買い入れについて減額する以上は相応の規模となる」と発言。ドル円は会合後に156.787から158.257まで上昇を見せたが、植田総裁の発言により全戻しの下落となった。先月の月足の始値付近で上値が重たい状況が続いている。

本日の指標は、18:00に欧・ラガルドECB総裁の発言、21:15に加・住宅着工件数、21:30に米・NY連銀製造業景気指数、26:00に米・ハーカー:フィラデルフィア連銀総裁の発言が予定されている。クロス円の調整下落が入るか注視したい。

著者情報

水島 新吾(みずしま・しんご) | Shingo Mizushima

独立系ファンドのアドバイザーを務める元外資系債券トレーダー。
ファンダメンタル重視の堅実なスタイルが特徴。

水島 新吾(みずしま・しんご)

エネルギー商社の現地法人から外資系投資銀行への転職を機に金融の世界へ。香港、シンガポール、ロンドンで債券トレーダーとして長くキャリアを重ねる。現在は、独立系ファンドのアドバイザーを務めつつ、為替から株式、債券、商品まで幅広く手がける。ファンダメンタル分析に重きを置いた手堅いトレードが身上。

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